近年増加しているアトピーや、アレルギー疾患は、食べものに起因するものが少なくないといわれます。食べ物を育てる土に含まれた残留農薬や化学肥料の影響もあるのではと考えられています。
そこで、しんむら牧場では、約70haすべての畑の土壌分析を行うようにしました。
これは土の科学的なデータを取り、この土に一体何が足りないのか、また何が過剰に入っているのかを理解するためです。
分析を依頼しているのは、土壌学、牛の栄養学では世界でもトップクラスの農学博士、Dr.エリック川辺氏。川辺氏を酪農先進国のオーストラリアからコンサルタントに招いています。
川辺氏の分析結果に基づいて、施肥設計を行い、土中のバランスを調えます。チッソ、リンサン、カリはもちろん、微量要素(イオウ、銅、マンガン、ホウ素、マグネシウムなど)のバランスを調えることで、雑草が生えにくく、作物に病気が発生しない、力のある土になります。結果として農薬も必要なくなってきます。
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放牧をはじめた当初実際に牛を放してみると、おいしそうな青い草がはえていても鼻をつけただけでほとんど食べてくれませんでした。調べてみると土のバランスがガタガタでミミズもいないということでした。長年化学肥料を施された土は、微生物やミミズの住めない力のない土になっているのです。
さらには自分たちが糞をした回りの半径1〜2mの草も食べなくなり、糞が増えるにつれ畑の草を全く食べなくなってしまいました。前途多難な放牧のスタートでした。
土のバランスが調ってきて、まず畑に昆虫が増えました。すると糞の分解が早くなります。
それまでは糞を分解する微生物や昆虫がほとんどいなかったので、植物が牛の糞の栄養素をダイレクトに吸収して、硝酸過多になってしまい、それを食べたら牛たちは病気になってしまうことがわかるので、草を食べなくなっていたのです。
土のバランスがよくなると、微生物も昆虫も増え、彼らが分解した栄養素を草が吸収するようになりました。今では、牛が食べない牧草は、糞のまわりの半径10cm程度だけです。そうなるまでに3〜5年かかりました。
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新村浩隆も加入している
Dr.エリック川辺氏と有志で作る土壌研究グループ
北海道SRU(Soil Research Union)の解説はこちら
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