十勝しんむら牧場おいしさ物語

  • Vol.1 土づくり
  • Vol.2 放牧牛乳
  • Vol.3 ミルクジャム
  • Vol.4 森林放牧豚
Vol.1 土づくり
十勝しんむら牧場の牛は、
生きた土とおいしい草が育ててくれました。

土づくり

生きた牛づくりは、いい土づくりから。

生きた牛づくりは、いい土づくりから。
誰もが安心して飲めるおいしい牛乳を作りたい。そんな願いのもと、十勝しんむら牧場が取り組んでいるのが、牛本来の姿である放牧酪農です。放牧の際に牛のエサとなるのは、牧場に生えている草。いい牛を育てるためにはいい草が不可欠であり、いい草を育てるためにはいい土が不可欠です。だから私たちは、酪農において土づくりを最も大切に考えています。
土壌分析と生態系の循環を利用して、
土の力を取り戻す。
十勝しんむら牧場では、約80haすべての畑のサンプルをアメリカの専門機関に送り、土壌分析を実施。ニュージーランドのコンサルタントDr.エリック川辺氏に依頼。その結果に基づいた施肥設計によって土中のカルシウム、マグネシウム、窒素、微量要素などのバランスを調えていきます。もっとも、長年化学肥料を施された土は微生物やミミズも住めない弱い土になってしまっているため、土のバランスがよくなるまでには3〜5年もかかります。忍耐を要する作業ですが、土が本来の力を回復してくると微生物や昆虫が増えて生態系が整い、牛糞の分解も活発になります。そして分解された栄養素を草が効率よく吸収し、健康でおいしい草が育っていきます。

金属筒を差し込んで土壌のサンプルを取る。意外に力が要る作業です。

微生物の動きにより、排水は約40日かけて浄化されます。

放牧酪農が、地球の未来を育んでいく。
健康でおいしい草が育つと、牛が喜んで草を食べるようになります。すると飼料の輸入穀物を減らすことができるし、ひいては飼料の輸送に要する化石燃料などのエネルギー削減にもつながります。生態系のサイクルを大切にした放牧酪農は、地球規模の環境保全にも寄与できる農法であると私たちは考えています。たとえば牧場内に設置した排水処理施設もそのひとつ。工場や牛舎から出る排水を微生物による自然の浄化作用で浄水し、敷地内の川へ放流しています。水も土を介してやがて草へ還ってくることを思えば、当然のことです。
土・草・牛のいい関係。カギは○○にあり! 完全に分解されたフンは良質な肥料となって土に還り、いい草を育ててくれるのです。
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Vol.2 放牧牛乳
のびのび育った牛からしぼった牛乳は、
でっかい自然の味がする。

搾乳の時間になると、牛たちは1列になって牛舎へ帰っていくのです。

ストレスフリーですくすく育つ牛たち。

ストレスフリーですくすく育つ牛たち。
十勝しんむら牧場の牛は、搾乳のとき以外は年間を通して1日中放牧されています。冬は、フリーバーン式の仕切りのない牛舎で畑にも自由に行き来でき、牛は冬でもほとんど畑に出ています。狭い牛舎につながれるストレスもなく、おいしい草を体が必要とするだけ食べて、広い大地でのびのび育った牛たちの体は引き締まり、表情もおだやか。心身ともにすこやかなようすがひと目でわかります。
いい草を食べている牛の生乳は、味が違う。
十勝しんむら牧場では、牛が食べる量と草が成長するスピードに配慮して放牧地を区分けし、順次牛を移動させていく「集約放牧」を実践しています。これにより放牧シーズンを通して草の量と品質を全体で均一に保つことができるので、牛が好んで栄養価の高い草を多く食べるようになり、その分輸入穀物を減らすことができます。いい草をたっぷり食べている牛から搾った生乳は余計な雑味脂肪が邪魔をせず、さらっとした飲み口で後味はすっきり。その味の差は歴然としています。

いい草を食べている牛の生乳は、味が違う

自然そのまま、低温殺菌ノンホモ牛乳。
より自然に近い環境で育った牛から搾った牛乳は、まさに自然そのままの味。季節や天候によって草に含まれる栄養分が変動するのに合わせて、牛乳の色や栄養組成も変化します。たとえば夏の牛乳は青草に含まれるビタミンやβカロチンが増えるため、黄色がかっているのが特徴。脂肪分3.5〜3.7%ほどでさわやかな味わいです。冬は脂肪分4.2〜4.5%ほどになり、まろやかでクリーミーな味わいになります。こうした牛乳本来の風味を損なわないよう、十勝しんむら牧場では65.3℃30分の低温殺菌処理をしています。ホモジナイズ処理(脂肪球の破壊)をしていないため、脂肪分が浮いてくるのも自然なおいしさの証。よく振ってお飲みください。
放牧牛乳

ただいま搾乳中。牛も気持ちいいのか、くつろいだ表情をしています。
生乳は隣接する工場で低温殺菌してから1本ずつビンに詰められます。
まろやかでクリーミーな味わい。脂肪分が浮いてきますのでよく振ってからお飲みください。

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Vol.3 ミルクジャム
素材のおいしさを伝えたいから、よけいなものは使わない。

ミルクジャム

放牧牛乳のおいしさを、もっと多くの人へ

放牧牛乳のおいしさを、もっと多くの人へ。
十勝しんむら牧場が放牧酪農をスタートしたのは1994年のこと。試行錯誤を繰り返しながら土づくりに取り組み、長い時間をかけて自然本来の生態系を取り戻し、お客様が安心して飲めるおいしい牛乳の生産に尽力してきました。こうした取り組みが評価され、1998年には北海道知事賞・農林水産大臣賞・天皇杯日本農林漁業振興会会長賞を受賞。さらに2000年、国内初の牛乳加工食品「ミルクジャム」発売に乗り出しました。
牛乳を知り尽くした生産者だから作れる味。
ミルクジャムは、もともとはフランスの農村部で作られていた保存食。牛乳と砂糖を煮つめるだけ、というシンプルなレシピですが、それだけに素材の鮮度とクオリティ、作り手の技術がダイレクトに味に顕われます。十勝しんむら牧場のミルクジャムは、牧場で生産した放牧牛乳と北海道産グラニュー糖のみ。専用の釜で1/3量になるまでじっくりと煮つめていくのですが、牛乳の脂肪分等が季節や天候によって変動するため、その時間は一定ではありません。火からおろすタイミングを決めるのは、長年の経験を重ねたスタッフの目。365日牛と向き合い、牛乳の毎日の変化を知り尽くしているからこそ、つねに変わらない味と品質を保つことができるのです。

スタッフの清都さんはミルクジャム作り10年

味わい濃厚、後味さっぱり。楽しみ方は多彩です

味わい濃厚、後味さっぱり。楽しみ方は多彩です。
牛乳のおいしさをギュッと濃縮したミルクジャムは、コンデンスミルクよりもずっと牛乳の風味が濃いのに、後味はべたつかずさっぱり。保存料など余分なものは一切使用していないので、小さなお子様にも安心してお召し上がりいただけます。パンやケーキ、フルーツ、コーヒーや紅茶などのほか、お料理の隠し味としても一役買ってくれます。あなただけのミルクジャムの楽しみ方を見つけてみてはいかが?
ミルクジャム
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  • Vol.3 ミルクジャム
  • Vol.4 森林放牧豚
Vol.4 森林放牧豚
「おいしいベーコンとサラミが食べたいから」
自然な姿で山林を自由に歩き回る豚。

ミルクジャム

山林と草地で過ごす豚
2015年7月、十勝しんむら牧場で母豚3頭を導入。牧場敷地内の山林と草地あわせて11haの広さに放牧しています。牛と同じように「豚にできることは豚に」という想いのもと天候や季節に関係なく自由に過ごせる環境をつくっています。するといつの間にか、自分の好きな笹や地中にあるキクイモを食べたり、エサを探して急な斜面を駆け下りたり水飲み場となる小川を渡ったりするようになりました。
居心地の良い場所を豚が自由に作っています。
  • 豚が来る前は青々としていた山林
    豚が来る前は青々としていた山林
  • 豚が開拓しはじめた山林
    豚が開拓しはじめた山林
  • 眠るときの様子
    眠るときの様子
    豚の放牧敷地内にある小川で水浴び
    豚の放牧敷地内にある小川で水浴び
  • 笹で作った”巣”
    笹で作った”巣”
3頭の母豚が出産
豚はたくさんの子供を産みます。1頭目は12匹。
2頭目は9匹。3頭目は7匹。十勝しんむら牧場の放牧豚は人の手を一切借りることなく自然出産しました。出産場所も様々で、あらかじめ用意していた子牛用の「カウハッチ」を使うことなく、天敵に襲われないようにしながら自分で土を掘ったり笹をベッドのようにした場所で出産しました。ストレスを感じずに育つ豚は、視察で訪れる人々が近づいても穏やかな様子を見せています。

3頭の母豚が出産

  • おっぱいを飲む赤ちゃん豚
    おっぱいを飲む赤ちゃん豚
  • 親子の列。生後4日目ころから母豚にくっついて活発に動きます。
    親子の列。生後4日目ころから母豚にくっついて活発に動きます。
  • 家族でいつも一緒に行動します
    家族でいつも一緒に行動します
  • 牛のエサとなる牧草を育てている牧草の豚。キクイモやタンポポの茎が大好き
    牛のエサとなる牧草を育てている牧草の豚。
    キクイモやタンポポの茎が大好き
  • キンモクセイを掘り起こして食べる豚たち
    キンモクセイを掘り起こして食べる豚たち
冬の豚
放牧飼育されている十勝しんむら牧場の豚には「豚舎」と呼ばれる家はありません。柵で囲まれた敷地の中で自由に動き回っています。もちろん、冬も同じように過ごしています。
土を掘り起こす習性があるため、降雪時にも顔が雪まみれ
土を掘り起こす習性があるため、降雪時にも顔が雪まみれ
陽だまりの餌場では配合飼料を食べたり、鼻で土を掘り起こしたりしています。
陽だまりの餌場では配合飼料を食べたり、鼻で土を掘り起こしたりしています。
  • 雪の中を行進する豚
    雪の中を行進する豚

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